KEIRIN EXPRESS|日刊プロスポーツ新聞社
HOME
特別競輪
記念速報
コラム
お問い合わせ
リンク
プロスポーツ
赤競Cnet
赤競.NET
永久保存版オールガイド
FAX-NET赤競
HOME > コラム【黒潮ヒデの競輪道四十七次】 コラム【さとうゆみの輪くるライフ】へ
コラム

下記イラストは競輪絵師竹田氏の作品です。ホームページはコチラ>>  
防府のアル物
2005.12.21
年の瀬も押し迫り、まさに冬本番。
寒くなったね。
とくれば、やっぱりアレでしょ、鍋だよ。  ということで今回は防府記念の前検日取材に出かけた時の話。
防府といえば、まだオレが現役のころ、今から5、6年前になるが、観音寺競輪の帰りに同期の永田敏夫君の所へおじゃましたことがあった。
その晩、敏夫君がなじみにしている店で河豚をご馳走になった。オレはそのとき本当に強烈な印象を受けたよ。
 なんと家の方で食べる河豚刺しや唐揚と、まるっきり違う食い物ではないか。
 本場の本物に出会った感じで、感動さえ覚える美味さだった。
 ややしばらくあって、てっちりが出てきたそのときの河豚の多さに二度ビックリ。
「これで二人前ですか」と思わず店の主人に尋ねたら、
ニコッと人なつっこい笑顔で微笑みながら「そうですよ」と、きたもんだ。
このときの体験が忘れられず、解説の仕事を頂いたときから、前検日に取材を済ませた後に一泊してもう一度、
あの店の河豚を喰いに行く計画を立てた。

当然早々に敏夫君に連絡を済ませてあり、準備は万端。

 ルンルン気分で取材も順調。
 久方ぶりに村上義弘に会ったが、フレームを元に戻しての参加ということだった。
 気になって突っ込んで聞いてみる。すると前回までのも良かったそうだが、全日本選抜に向け、もう少し感触がほしいらしい。そういう意味でも今回はフレームの手応え試すとのことだった。
 本番の全日本は2次予選で失格し脱落。残念な結果に終わったが、戻したフレームは好感触に見えた。

 さて、なんだかんだと取材も終わり、ホテルで首を長くし敏夫君が迎えにくるのを待った。
冒頭に書いた通りの光景が、またその店で展開した。
 いや、それ以上だったかも!
 なぜかと言うと、店主が内緒でアル物を出してくれ、気持ちの中に少々の不安を抱えながら食ったが、そのアル物の美味いのなんのとこれまた絶品。

昔の人が、命を掛けて食ったシロモノだけはあると、納得。
そういえばオレは、いまだ身体のシビレもなく、元気で生きてるし・・・。
競輪の予想の方も、いつもオレの期待通りになれば申し分ないんだが・・・

河豚に当らなかったオレだけに、間近に迫ったグランプリだけはバッチリと当ててウッシッシ・・・といきたいもんだ。

胸騒ぎの全日本選抜
2005.12.7
 全日本選抜へ行く前日、弟子の誠(鈴木)からメールで朝5時過ぎに迎えに来るとのこと。
 当日の朝、誠のベンツが我が家に到着。毎度のことなんだが、一緒に参加するときはいつも送迎つき。
 これがオレの至福のひと時なんだね。「師匠やっててよかった」っと。それとカミサンの目から逃れ、堂々と外に出て競輪を楽しめる喜びでいっぱいになる。(後のことも考えないで・・・)

 ということで羽田〜関西空港と飛行機で一っ飛び。そこから電車で春木駅と、ここまでは順調な流れ・・。
 春木からは誠が近道を知ってるということで案内に従い徒歩で岸和田競輪場へ。このとき渡部哲男選手もオレが誘って一緒に同行。途中で道案内の表示が出てるのに気づき誠に伝えるが、「こっちが近道だから大丈夫」と線路伝いを ひらすら進んで裏門へ。確かに近かったが、なんと鍵が掛かってて門が開いてない。ガックリ・・。
 仕方なく引き返したが、このときオレの心の中では、いままでのノリノリ気分から一転「う〜ん、嵌った。もしかして今回もやばいかも・・」と胸騒ぎを覚えつつ、競輪場の正門入り口へとたどり着く。

 さて正門からは選手と評論家の立場に別れ、オレは取材に走り回り原稿書きに没頭。今回はテレビの仕事も頂き、初日から検車レポートと毎レースの振り返り、朝からセワしなくバタバタ動き回り大忙し。

 前置きが長くなったが、さすがにグランプリのいすを巡っての最後のG Iとあって選手の雰囲気はいつもより増してピリピリ。自然とオレもいつの間にか身構えてしまう始末。
 今回、目を引いた選手は小嶋 だった。連日、同型相手に力でねじ伏せ決勝に勝ち進む。 特に準決勝で見せた早めのかまし先行で、絶好調の三宅達也をあっさりと退けたあたりに凄さを感じ脱帽。三宅も検車場に引き上げて来るなり、開口一番「小嶋さんは違うわ・・」という言葉が印象的だった。
 それと海老根が今年に入ってGIII、GIIで活躍。残るはG I決勝進出というところだったが見事に岸和田で決めた。初優参で3着となり表彰台、オレも同郷の後輩の活躍にうれしさいっぱい。
 平成の鬼脚・小橋の差し脚が復活、決勝戦に駒を進めグランプリ出場に掛けた執念を見せ、 今後の動きに目が離せなくなってきた。

 決勝戦は小嶋が早めにスパート。番手回りの加藤慎平が抜け出し80期代初のチャンピオンに輝き、グランプリの椅子を手に入れた。海老根が取っていればグランプリは誠にも俄然有利になったのに残念。
 そういえばオレも決勝戦でやられ、前検日の胸騒ぎ的中ガックシ・・・。

 だが、まだ暮れのグランプリが残っている。 この前も書いたように、今年の千葉県には勢いがあるし、これらすべて誠がもらってXロードを突き抜けてもらいましょうや。
 これに逆転の望みを掛け、今年こそ勝ち組に入って良い年を迎えたい。

追伸、佐藤ゆみさん
  全日本選抜は朝から晩まで中継お疲れ様でした。
サプライズパーティー!?
2005.11.23
 ここのところめっきりと寒くなって、冬が近づいてくるのを肌で感じるようになったよね。朝布団から這い出るのににも、ちょっとした決断が必要になってきたし。そんな時にはやっぱりおでんとか、鍋物なんかできゅっと温燗がほしくなってくるよ。

 そういえばこの間、我が家で久々にバーベキューをやった。
 メンバーは年がら年中つるんでるノンベイ仲間で競輪大好き人間たちと弟子たち。それと、家のカミさんの付合いのあるおばさん連中とバレエティに富んだ集まりだった。
 中には俺の知らないババアなんぞ居たりして。
 なんか今、流行のサプライズパーティみたいになって、しっちゃかめっちゃか。
 まあそれでもワイワイやりながら、新しい出会いちゅうか、なんかそれなりに顔見知りになって輪が広がったかね。

 いい加減飲んだ後は競輪談議で盛り上がり、話は暮れのグランプリにおよんだ。
 「なんてったって今年は千葉県に勢いがある」と一人が言えば
 「そうだ、(鈴木)誠の松戸ダービー優勝に始まり、石毛(克幸)もふるさとダービー弥彦を優勝。極めつけは千葉ロッテマリーンズが日本一だ」
 「この勢いなら暮れのグランプリは誠で決まりだベー」と大盛り上がりだった。

 このコラムを書いてても、なんだか皆が言ってた事がグランプリで本当に実現しそうな気がして、暮れが待ち遠しくなってしまっているんだよね。
先ごろ終わった京王閣記念で
2005.11.9
皆さんこんにちは!
黒潮ヒデこと吉井秀仁です。
今回から2週に1回、お目見えすることになりました。
俺が感じた色々なシーンでの話をお伝えしますよ。

先ごろ終わった京王閣記念で、俺は検車レポートやインタビューを担当することになった。
今開催は同期の健坊(山口)や尾崎(雅彦)、滝さん(滝沢正光)、佐々木昭彦などベテラン勢の活躍が目立ち大いに盛り上がりを見せていた。
傍らで見ていた俺もついつい力が入り応援。
「やっぱり現役はいいな」とうらやましく思えた。
そんなこんなで、あっという間に三日間が終わって決勝メンバーが出揃い前日の選手インタビュー。
武田、乾、井上の機動型3車の3分戦と予想どおりになった。
だが、武田の後は後閑だろうと思っていた俺の予想に反し、同県の後輩小林大介に番手を譲ってしまった。
いささか疑問に思い、この並びについて後閑に尋ねてみた。
すると
「武田や小林には世話に、いつもなっているから」
「それに競りもなさそうだし」という答えが返ってきた。
確かにメンバー構成をみても競りはなさそうなのはわかるけど…。
同県の後輩兵藤が武田の番手を主張し、競ったことはなんだったんだろう。いくらコメントを出しているからとはいえ、ファンは彼が武田の番手を回ることを望んでいたことだろうし、日ごろ競輪道を語る後閑だから、なおのこと疑問に思った。
レースの結果は武田が乾をつっぱって先行。これを吉岡が豪快にまくって久々の優勝。
検車場に引き上げて来た武田の「後ろが後閑さんなら・・・」という一言がすべてを物語っていた。

競輪以外の旅の話や、もちろん競輪のとっておき?の話もじゃんじゃんお話するから、次回もお楽しみに!

吉井秀仁
よしいひでひと
昭和31年千葉県生まれ。
昭和51年10月、38期生として選手登録。同51年11月千葉競輪場にてデビュー戦を完全優勝で飾る。二年後の53年に新人王、翌年の競輪祭では競輪王の称号を獲得し一気にスターダムをのし上がった。55年前橋ダービー、59年西宮オールスターを優勝。通算出走数2073走、1着464回、記念競輪優勝数30回(歴代15位)。華々しい成績を残して平成14年7月現役を引退。現在は東京中日スポーツ専属解説者、テレビ、イベント等で活躍中。
吉井秀仁
Back Number
<<2006年  
2005年
防府のアル物
胸騒ぎの全日本選抜
先ごろ終わった京王閣記念で
サプライズパーティー!?
HOME このページのトップへ戻る


Copyright(c) 2005 Nikkan Prosports Shinbunsya kk. All rights reserved.
当サイトに掲載された全ての文章、画像について無断転載、直接リンクを禁じます。
お問い合わせはwebmaster@nikkan-pro.co.jpまで