KEIRIN EXPRESS|日刊プロスポーツ新聞社
HOME
特別競輪
記念速報
コラム
お問い合わせ
リンク
プロスポーツ
赤競.NET
永久保存版オールガイド
FAX-NET赤競
HOME > 特別競輪 > 被災地支援競輪 ヤンググランプリ2011
特別競輪
被災地支援競輪 ヤンググランプリ2011
◆記事タイトル画像◆
 
   
>>決勝戦の赤競.NETを表示する
 中部勢が3車で結束したのに対し、南関の2人はクールに各々が単騎での勝負を選択。“絆”をアピールする中部勢の前にレース直前は、圧倒された柴田が口を開く。
  「中部勢の3人はすごく気合が入ってたし、レース前は固まって作戦会議みたいのをすごく念入りにしていた。それで(レースで)下手に粘ったら転んじゃうかなっていう、不安もあった」
  共同会見でこう振り返る柴田だが、レースになれば雰囲気にのまれることなく集中力を高め、センスのある走りを披露。
  「落ち着いてできましたね。よかった」
  才迫勇馬を突っ張り松岡篤哉が、前受けからそのまま主導権。小川祐司、村上直久がまくりで中部勢に襲い掛かる中、柴田は中団でひたすら我慢。忍の一字が優勝を引き込んだ。
  「先手ラインの後ろからって。あれで(最終)ホームでカマされても、すぐにスイッチできるように集中していた。村上さんが(ブロックを)もらってかえって来た時に出て行こうかとも思ったけど、村上さんがまだ踏んでいたから様子を見た。最後は自分のコースしか見てなくて、外から誰か来てるかなって。自分が1着だっていう実感があんまりなかった」
  先まくりの小川と村上を止めた坂口晃輔の間にできたコースを見逃さず、直線一気の突き抜けで優勝をもぎ取った。96期では昨年の深谷知広に次ぐヤンググランプリのチャンプ。すでにタイトルホルダーの仲間入りを果たし、グランプリでも注目を集める同期の“怪物”を意識するように、柴田が来年を見据える。
  「ヤンググランプリを獲れたんで、その名に恥じないように競走をしていきたい。深谷君には競輪学校での練習を誘ってもらったり、車の話をしたり仲良くさせてもらっている。深谷君はヤングを獲って半年くらいでタイトルを獲ってしまった。その深谷君と比べられるかもしれないけど、焦らずにG1で活躍できるようになりたい」
  光るセンスで不慣れな単騎での立ち回りにも抜群の順応性を見せたが、G1の大舞台は未経験。着実にステップを踏む柴田にとっては、この優勝が大きな一歩となりそうだ。

  普段は徹底先行のスタイルを貫く相川永伍だが、この日は主導権争いには参加せずに追い込み勝負。外を強襲するも2着まで。
  「前の人たちがヤル気だったから。才迫君が斬ってくれたら、その上を先行できたと思うけど。ああなってしまったし、たまには(先行しないでも)いいかなと。最後はこれは(優勝かと)思ったら柴田君がいた。悔しいけど、きょうは自分は何もしていないから。(2着で)ラッキーですね」
  相川は恵まれを強調して、帰り支度を始める。

  「先行するつもりはあんまりなかったけど…」と、松岡はポツリとつぶやき汗をぬぐう。
  「(才迫は来るのが)遅かったし、スイッチが入ってしまった。それに才迫君はやめる雰囲気もあったから。もう駆けるしかないって。来年は竹内(雄作)がいるんで」

  97期ではただひとりの参戦となった松岡は、弟デシの竹内との来年を見据える。
  突っ張られた才迫が下げると小川は、切り替え松岡の番手。西村光太の外で併走すると、松岡の掛かりを見てロングまくりを打つ。
  「申し訳なかったけど体が勝手に動いたし、ああいう形になった。松岡君のスピードがゆるかったし、このまま踏み上げてくつもりだなと思って。掛かる前に行かないとっていうのがあった。気持ちは出たけど、脚がなかった」
  見せ場を作った小川が、さばさばと振り返る。

  柴田より一車前に位置していた村上。タイミングを取って最終2角から仕掛けるが、坂口が予想外のブロックで失速。地元Vの夢が崩れた。
  「絶好だと思ったんですけど…、冷静になれたし。9番(坂口)がまさかあんなに来るとは。そのまま行かせてもらえると思っていた」

レース経過
 周回は松岡篤哉―西村光太―坂口晃輔―柴田竜史―相川永伍―上原龍―才迫勇馬―小川祐司―村上直久の並び。
  赤板前から才迫が上昇開始。前受けの松岡は中バンクに上がってけん制すると、そのまま打鐘前から才迫を突っ張っる。ひるんだ才迫が後退すると小川は松岡の番手勝負に作戦を切り替える。瀬戸内コンビに続いた村上だが、才迫が突っ張られると4番手に。そして番手戦の決着がつく前に仕掛けるが2コーナーで坂口のブロックに遭う。外併走の小川がバックから自力に転じ松岡を飲み込むと、遅れ始めた西村に代わり坂口がこれを追いかける。外を耐えた村上がコーナーで力尽き、直線抜け出した坂口はゴールを目指す。しかし、坂口の動きに続いた柴田が鋭く中を割りヤンググランプリ制覇。4コーナーから大外を踏んだ相川が2着に強襲した。

 

HOME このページのトップへ戻る


Copyright(c) 2011 Nikkan Prosports Shinbunsya kk. All rights reserved.
当サイトに掲載された全ての文章、画像について無断転載、直接リンクを禁じます。
お問い合わせはwebmaster@nikkan-pro.co.jpまで