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第26回共同通信社杯競輪 春一番
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 「自分にできることは、どんな状況でも一生懸命走ること」と、決勝前日のインタビューで力強く語った武田豊樹。その言葉通り、そつのないレース運びで勝ち上がると、最後は4角ハコ回りという絶好のチャンスを生かして優勝を手にした。
  「今日は平原君を信頼して任せてたんで、抜こうとか(番手から)出ようとか考えずに、番手を守ることに集中してました。平原君は完璧だったと思います。唯一反省するなら、僕が早めに踏んでしまった点。浅井君が早めに踏んできたし、後ろに2人いるんで早めに行かせてもらいました」
 今節は先の震災の影響があり北日本勢は総崩れ。普段は敵同士だが、今回に限っては気持ちは一つ。 敗れ去った北の選手達の思いを背負ってレースに挑んだ。
 「今回は北日本の選手は力を発揮できなかったので、同じ東日本で関東が4人も乗ってるし、西には負けたくないという思いが強かった。自分は競輪場が使えなくなったけど、練習はしっかりできたし、今回は勝つつもりでした」
  次は中4日で岸和田G3。「こういう状況でも開催してくれた関係者に感謝してます」と気持ちを述べると、「開催してくれることで自分も励みになる。また練習をしっかりやって、ファンに良いレースを見せたいです」と次の目標に向かう。

 今節絶好調の長塚智広は全力で追い込んだが2着。完全優勝ならず。
 「全力で踏んだけど抜けなかったね。前の掛かりがすごかったんで離れるかと思ったし、脚を使ったね。番手を回る資格はまだない。でも、芦沢も頑張ってくれたし納得です」

 松岡貴久は猛スピードで迫ったが3着まで。
 「道中で(関東ラインの)順番が入れ替わっているのは分からなかった。特に作戦は何も考えてなかったけど、前受けはしたくなかったですね」

 優勝の立役者は芦沢大輔と平原康多。芦沢はビッグ初優出ながらも、プレッシャーをはねのけ大役を果たした。
 「作戦は4人で考えました。入れ替わったのは長塚さんのアドバイスで。作戦がうまくいって良かったけど、ジャンで4番手に付け直せたし、自分にも権利があったんだからせめて3着には入りたかった。悔しい」
 平原は「武田さんは獲るつもりで番手に付いてると強く感じたし、(武田が)早めに踏んだのは全然構わなかった。後ろに強い人が付いてるんで緊張したし、使命感は強く感じてました。自分の役割は果たしたんでよかった」と振り返る。

 浅井康太は憮然とした様子で「同じ流れでも誘導を使われてなければ、もう少し抵抗できたかもしれないけど…」と身支度する。

 合志正臣もなす術なしといった様子。
 「貴久は6番のところで粘った形になってたでしょう。引くなら引くで、粘るならもう一車前の浅井のとこだったよね。隙があれば空いて抜け出せたかもしれないし。全てが一つずつ感覚がズレてたかな」


レース経過
 スタートで一度はけん制が入ったが、これを嫌った松岡貴久が誘導員を追う。周回は松岡―合志正臣―井上昌己―平原康多―武田豊樹―長塚智広―芦沢大輔―浅井康太―岩本俊介の並び。
 残り4周、内から上昇した芦沢が長塚の前に入ると、青板周回の2コーナーから動き始める。芦沢の作戦はイン斬り。この動きに関東3車が続くと、松岡は赤板ホームで誘導を残したまま車を下げた。岩本を動かそうと一度は内で粘った松岡だが、岩本が動かずと見るや打鐘過ぎに7番手まで車を下げる。これで再び一本棒になると、最終ホーム手前から平原が誘導を下ろして一気にスピードを上げる。車間を詰めた勢いで5番手の浅井がバックまくりに出るが、これは長塚の外まで。4コーナーを立ち直り絶好の番手を回った武田が抜け出すと、外を迫る長塚を振り切って優勝。浅井、岩本が外を仕掛けて空いた中コースを鋭く突っ込んだ松岡だが、3着が精一杯だった。
 

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