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第10回東西王座戦・西王座戦
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  村上兄弟と坂本兄弟の対決に注目が集まった10R。西王座戦の決勝戦にふさわしいガチンコバトルが展開された。俊敏な切り替えから、直線で鋭く伸びた村上博幸が優勝を飾った。「絶好調という感じではなかったけど、落ち着いて走れていたし、脚にも余裕があった。GP後に精神面で強くなったのかもしれない」。 興奮が収まると、淡々と西王座Vへの軌跡を語り出す。「スタートを取りたかったけど、結局は取れずに後は兄に全て任せる形に。何度も連係しているし、うまくやってくれると信じていた。福岡勢に行かれてからも、兄がためらわずに仕掛けてくれた。番手の坂本(健太郎)君がどういう動きをするかも手に取る様に分かっていた。兄弟で走る難しさは良く分かっているつもりだから(笑)。前の動きを見つつ、後はコースを内か外を見極め、踏んでいくだけだった」。
  今後は追い込み型としての更なる進化を目指し、一段と高いレベルを追求する気構えだ。「まだまだ磨いていく部分はある筈で、具体的には洞察力。レース形態がその時その時で違う訳だから、それに対応できる様にもっと経験を積んでいきたい。」ダービー連覇という偉業達成へ向け、再び気持ちを入れ直す。

  叩かれながらも、三番手で態勢を立て直し、バックからまくった村上義弘は精根尽き果てた様子で検車場に戻って来た。「坂本(亮馬)君は男らしい走りだったね。福岡勢の反撃はある程度予測していた流れだった。まくり切れなかったのは自分の力が足りなかったということ」と自身には厳しい診断を下す。

 坂本健太郎は番手絶好の流れを生かせずに悔しさをにじませる。「後ろとは少し車間が空いていたけど、すぐに仕掛けてくるとは思っていた。一発いい感じで張ってから前に踏んだんだけどな。最後は後ろに踏み負けてしまい…。やっぱり底力が違った」。

  ソツない運びで決勝に駒を進めた加藤慎平。決勝でも巧みなコース取りから突っ込んだ。「ずっとコースを探しながらって感じだったけど、今のデキで3着に入れたんだから上出来な方じゃないかな」と話す。 

  打鐘過ぎから踏み上げ、一気のカマシを打った坂本亮馬はサッパリとした表情を浮かべる。「九州は別線勝負と割り切っていたし、緩む所があれば踏んで行こうと思っていた。決勝に関しては先行する気持ちが強かったが、今回は自分で思っていた程の調子ではなかったかも」冷静に分析。

  吉田敏洋は、地元ビッグ開催の意地を見せるべく奮闘したが力及ばす。「とにかく一発狙いを考えていた。村上(義弘)さんの車がもっと出て行ってくれると思っていたけど。仕方ない。次はホームバンクでのダービーだし、それに向けて頑張りたい」と語る。

レース経過
 スタートを出た坂本健太郎が坂本亮馬を迎え入れるが、小川勇介―園田匠が車を上げて前団。以下は坂本亮―坂本健、村上義弘―村上博幸、吉田敏洋―加藤慎平に小嶋敬二。
  吉田は青板バックからじわりと上昇を始め、赤板2コーナーで誘導員を下ろすが、打鐘で村上義が吉田を押さえ先行態勢。8番手まで引いた坂本亮が2センターから一気にカマす。
  坂本亮が最終ホームで村上義を叩いて主導権。坂本健まで出切り、村上義―村上博、吉田―加藤、小嶋。小川は動けず8番手。立て直した村上義は車間を詰めながらまくりを打つ。坂本健は村上義をブロックし2センターから早めに踏む。村上博が坂本健後位にスイッチし直線。村上博が坂本健を急追、ゴール寸前でとらえ優勝。吉田に乗り直線で内に進路を取った加藤が、外強襲の小嶋を押さえ3着。

 

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