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特別競輪
SSカップみのり2010
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 満を持してまくり発進。逃げる坂本亮馬を悠々と捕らえて直線に戻った。「長さ」が売りの立川の直線だが、新田にとっては関係ない。佐藤慎太郎、成田和也と名だたるマーク屋たちを全く寄せ付けず、初めてのビッグタイトルを獲得した。
 「今日はスタートでしたね。道中で坂本君が押さえに来た時、バックで向かい風がすごく強かったので、自分が先行するしないは関係なしに、まくりは出るだろうなと思いました。もちろん自分が駆けても後ろには慎太郎さんや成田さんがいるわけですから、自分の力を出し切ろうと冷静に考えることができていました。残り1周半からは冷静でしたね。坂本君がホームで先行態勢に入っていたので、止まってもいいというぐらいの気持ちでがむしゃらに前だけを見て走れましたね。ゴール前は長かったですね」
 ロンドン五輪に向けた戦いも佳境に入っている。自転車競技にも情熱を傾ける新田にとって、この優勝は大きな弾みになるだろう。
 「前半戦はつまずいたし、お客さんにとっても買える選手ではなかったと思うけど、後半は力をしっかり出せたと思います。これから世界選手権に向けてのレースも始まりますけど、自分の場合は競技にしっかり集中すると競輪にもプラスになるので、大事に戦っていきたいですね」

  2着には成田和也。福島ライン3番手から、あわや優勝の伸びを見せた。
 「前を取るのは作戦どおり。でも前を取れる新田がすごいですね。慎太郎さんが入れ替わりで脚を使ってるから早めには抜きに行けなかったけど、それでも前(1着)まで行けないのは僕の力不足。でも福島で決まって良かった」

 神山との競りで脚を使いながらも懸命に新田を追走した佐藤慎太郎だったが、3着の結果には悔しさを隠せない。
 「道中の入れ替わりは何回かしただけだから、もっと脚のある選手なら交わせてるし、後ろには抜かれてないでしょう。ちょっと情けない。番手を守るのに集中した結果だけど、悔しいと言えば悔しいね」

 悔しいのは大塚健一郎も同じだ。
 「さすがに2人(からの追い上げ)はキツい。でも取り切っても離れたら意味がないですよね。しのいで新田も止めないといけないけど、脚が一杯だった。俺が悪い」

 単騎で縦横無尽の立ち回りを見せた神山雄一郎は出し切ったといった表情。
 「孤軍奮闘したけど厳しかったね。アンコになった分、内から(坂本の番手に)切り替えられず、脚を使って外からの追い上げになってしまった。慎平の追い上げまで呼び込んでしまったから上手く行かなかったね。でも調整した成果が出たし、来年に向けては頑張れたかな」
 九州勢にとっては初手の位置取りが全て。後ろ攻めからの先行となった坂本亮馬は大敗を喫した。
 「やっぱりスタートですよね。取りに行ったけど、むこうはナショナルチームだからピット離れが早い、早い。お互いに同じことを考えてたんでしょうね」

 出方が注目された中部コンビ。加藤慎平は最終的に坂本の番手に追い上げた。
 「4.08で番手勝負。かなりハードボイルドでしたね。2コーナーで惜しいとこまではいったけど、競るギアではないですよね。失敗です」


レース経過
 号砲と同時に新田祐大が勢い良く飛び出し、正攻法に構える。隊列は新田—佐藤慎太郎—成田和也で前団、先行の番手勝負を宣言してた神山雄一郎は佐藤に競りかけ、内、外を入れ替わりながら周回。中団には加藤慎平—山口幸二、坂本亮馬—大塚健一郎—兵藤一也のラインが後攻め。
 赤板手前から坂本が上昇を始め、打鐘で誘導員を交わしてピッチを緩める。新田が車を下げると、神山が今度は坂本の番手に追い上げる。更に加藤も最終ホームで番手に追い上げるが、大塚が競り合いをしのいで番手をキープ。7番手まで下げた新田は2コーナーからまくり上げ、抜群のスピードで前団に迫る。懸命に逃げる坂本を新田が4コーナーで捕らえ、佐藤、成田もしっかり続く。最後まで力強く踏み切った新田が優勝。3番手から外を伸びた成田が佐藤を捕らえて2着に入る。

 

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