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特別競輪
第8回東西王座戦・西王座戦
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 結束固い近畿勢VS北九州「不動會」の力対決となったが、最終ホームから村上義弘が小川勇介を力ずくでねじ伏せレースを支配。最後は市田佳寿浩が鋭く抜け出し、2つ目のビッグタイトルを手にした。
  「今回は前の頑張りに尽きると思うしそれだけですね。4コーナーを回ってからはもう、自分で踏みたいと思っていたので、どういう風に直線勝負になるか。ただ、村上(義弘)さんは4コーナーまでは絶対どんな状態であれ持ってくると思ってたので、集中して最後は踏みました」
  初優勝したサマーナイト函館以来、4年ぶりのビッグ制覇。その間は骨折や膝の故障など、苦しんだ時期もあった。苦悩の末のSS班入り、そして今回の優勝だけに喜びはひとしおだ。
  「怪我はキツかったですね。早く良い状態に戻れる人は戻るんだろうけど、人それぞれ個人差があるので。でも、腐らずにやってきて、今しっかりと走れているってのが嬉しいですね。僕が弱っているときでも村上(義弘)さんの背中に追い付きたい、越えたいというライバル心でやっているし、一番上にいる人が誰にも負けない精神力を持っているんで僕としては助かるし、ライバルとして全力で戦いたいという気持ちが強い。僕は村上兄弟の存在が大きくて今ここに居るんだなと最確認しました」
  次はG1最高峰のダービー。再度、近畿の結束力を見せ付ける。
 「選手なら誰でもG1、グランプリと何度も言うように頭の中にあると思うので。これは獲るまではやっぱり(頭から)離れないだろうし目標なので頑張ります」

 村上博幸は最終4コーナーで絶好のハコ回りをモノにできず。兄・義弘の期待に応えられず、「完全に脚不足です」とガックリと肩を落とす。
  「自分のタイミングで踏んでないのもあったけど、あの展開でしっかりモノにできんようでは…。(優勝は)ワンチャンスだし。その辺を反省してまた頑張ります」

 ライン4番手の前田拓也が3着に入り、近畿ラインが完勝のレースとなった。
  「ゴールしたときは4着かと思ったけどね。今日は脚をしっかり溜められたし、近畿でワン・ツー・スリーが決まったし、結果がでたんでよかった」

 一方の北九州コンビ、園田匠は小川を捨て渾身のまくりを放ったが、タイヤ差4着で表彰台に届かず。
  「くそー! 市田さんが3番手から出て合わされてしまった。もうワンテンポ早く行けば良かったんだけど、待ってしまった。せっかく勇介が行ってくれたわけだし、せめて3着に入れれば」と、悔しがる。

 小川勇介は後ろ攻めは想定外だった。
  「作戦は前受けだったし、早く押さえにくれば引いてカマシ。遅ければ粘ったりする予定だったんで、横もできるようにギアを(3.85から71に)下げたんですけどね。押さえて踏むのがワンテンポ遅れたし、村上(義弘)さんが上を走ってたんで飛び付けなかった。でも、今日は力負けですね」

  中部でたった一人となった山口幸二は何もできずに8着に。
  「九州が二段駆けして、村上(義弘)とモガき合えばスキもあるかなと思ってたけどね。やることがなかったし、出番がなかった」

 地元の岩津裕介も「今日は園田君の動きを見てからだった。そういう中で自分のできることはしたつもり。これが今の力なんで」と、致し方なしといった様子だった。


レース経過
 号砲で村上博幸が外枠から勢い良く飛び出してスタートを取り、兄の義弘を迎え入れる。村上義―村上博―市田佳寿浩―前田拓也が前団、単騎の山口幸二が5番手に入り、小川勇介―園田匠―岩津裕介―吉永好宏が後攻めの形で隊列は落ち着く。
  青板周回のバックから小川が上昇。村上義は車を下げず、誘導員の後位で併走する。打鐘前の2コーナーで小川が誘導員を交わして先行態勢に入ると、山口は切り替えて5番手、村上義は6番手で反撃態勢を整える。小川は村上義の出方を見ながら中バンク踏み込むも、4コーナーから一気にカマした村上が最終ホーム過ぎにあっさりと捕らえて最終主導権。近畿4車できっちり出切る。5番手に切り替えた園田が車間を詰める勢いで3コーナーからまくって出るが、車はなかなか進まない。市田が3番手から直線鋭く伸びて優勝。番手絶好の村上博は2着。近畿4番手から追い込んだ前田が3着に入った。

 

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