KEIRIN EXPRESS|日刊プロスポーツ新聞社
HOME
特別競輪
記念速報
コラム
お問い合わせ
リンク
プロスポーツ
赤競.NET
永久保存版オールガイド
FAX-NET赤競
HOME > 特別競輪 > 第9回東西王座戦・東王座戦
特別競輪
第8回東西王座戦・東王座戦
◆記事タイトル画像◆
 
   
>>決勝戦の赤競.NETを表示する
 S級S班7名が顔をそろえ、さながらGI決勝を思わせるメンバー構成となった東王座決勝戦。ここでも関東と北日本が激しく火花を散らした。打鐘で海老根恵太を突っ張った山崎芳仁をホームから一気に平原康多が叩く。代わってバックからは伏見俊昭が関東に襲い掛かるが、番手の武田豊樹が絶好のチャンスをモノにした。
  「今日は康多が『自分が前で頑張る』っていうことだったんで、作戦も任せてました。打鐘で海老根がすんなり斬ったら、もっと関東には絶好な流れになったと思う。ホームで全開のカマシだったんでゴール前で自分なりには引き付けて踏んだんですけどラインで決まるのは難しいと思いました。でも優勝は嬉しいです。とにかく前で頑張ってくれたり、後ろに神山さんがいたりしての優勝なんで嬉しいですね」
  今は冬季五輪の真っ最中、8年前に同じ舞台に立った武田には期する思いがあった。「今はオリンピックの季節ですし、アマチュア競技をやってた時の気持ちを思い出しながらトレーニングを続けてました。(スピードスケートの後輩がメダルを獲得し)しっかり大きなレースで結果を出すっていうのは素晴らしいなっていう感動を頂きましたね」。後輩に負けない輝きを先輩が競輪界で放っている。そして直後には昨年、武田を大きく変えた日本選手権が控える。連覇を狙う男がここで大きな勢いを付けた。
  「昨年はそこから流れが向いたんで、今年も日本選手権を優勝したいなという気持ちで練習を積んでた。ある程度脚は出来上がってたんで、いつもどおり準備は出来てたんで待ってました。もうすぐですから、どういった調整をしたらっていうのを考えながら、次は長丁場ですからしっかり充電して行きたいです。今は良い刺激を仲間からももらってるんで、さらに自分も頑張って先輩や後輩に刺激を与えられる選手になっていきたい」

  成田和也は伏見の仕掛けに乗って直線伸びた。それでも武田には届かず、惜しくもビッグ初優勝を逃した。
  「内に行くしかないかなって感じだったけど、ちょっと遅かったですね。もう少し早めだったら面白かった。山崎が積極的に行ってくれただけに悔しいですね。俺が(北では)一番チャンスがあったかも」

  山崎後位からバックで自らまくり上げた伏見俊昭が3着に。
  「あそこで入れたら間に合わないと思った。GPの展開も頭をよぎったしね。最近は4コーナーで外にスライスする癖が最近あるので、そこを修正しないと」

  平原康多はホームからの豪快な仕掛けで見せ場を作った。
  「山崎さんと力勝負はできたけど、あそこからじゃキツいですね。出切れなかったら悔しさが残るけど、ダービーに繋がる良いレースはできた。ラインで優勝者が出て良かったです」

  打鐘で山崎に突っ張られ、まくりも不発。海老根恵太にとっては消化不良な決勝戦だった。
  「打鐘のところはちょっと中途半端でしたね。力不足です。しょうがない」

  ライン4車の先頭を任された山崎芳仁は果敢に主導権を握ったが、平原のカマシに屈する形に。
  「海老根さんを出させても、平原を出させると思ったので突っ張るしかなかった。周回で平原が中団だったら良かったんですけどね。引いてタイミングを取ろうとしたけど、バックでかぶって動けなかった」

  平原のカマシに離れ気味になった神山雄一郎だったが、今回は意地で食らい付いた。
  「平原のカマシは凄いのに、その3番手だからね。心が折れそうだったけど、GPでも入られたし何とか追いかけられた。付き直してからは、もう余力は残ってなかったです」

  兵藤一也は「前に任せてたし、しょうがない。コースが全部空いたので伸びたし、良い感じで踏めてるので次(ダービー)が楽しみ」。佐藤友和は「一回バック踏んで行けないなと思ったので伏見さんの動きに任せた。チャンスはあったんですけどね」とレースを振り返った。


レース経過
 号砲で武田豊樹がゆっくりと出て、平原康多を迎え入れる。隊列は平原―武田―神山雄一郎が前団、海老根恵太―兵藤一也で中団を形成、山崎芳仁―伏見俊昭―成田和也―佐藤友和が後攻めの形で落ち着く。
  赤板前から山崎が上昇すると、平原はすんなり車を下げる。打鐘前の2コーナーで外併走を嫌った海老根が仕掛けるが、山崎はこれを突っ張る。ペースが緩んだところを平原が後方から一気に踏み込み、最終ホームで山崎を捕らえて先行する。武田はきっちりと番手を追走し、神山は離れながらも懸命に追っていく。最終バックで切り替えた伏見が3コーナーから外をまくり上げるも、番手の武田がこれに合わせて追い込んで快勝した。伏見の後ろから成田が2着に突っ込んだ。まくった伏見は3着。

 

HOME このページのトップへ戻る


Copyright(c) 2010 Nikkan Prosports Shinbunsya kk. All rights reserved.
当サイトに掲載された全ての文章、画像について無断転載、直接リンクを禁じます。
お問い合わせはwebmaster@nikkan-pro.co.jpまで