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特別競輪
ヤンググランプリ09
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 注目のステージで、先行で戦っている神山拓弥に、同型でしかも年長の牛山貴広にマークすることを決断させたのは、「お前が頑張れ」のひと言だった。91期生の神山にとって、ヤンググランプリはこれが最後。ラストチャンスの舞台を先輩が最高の走りで演出してくれた。
  「牛山さんと話した時、先行したいと言う気持ちがもの凄く強かったですし、お前はこれが最後のチャンスなんだから頑張れと言ってくれました。その気持ちが本当に嬉しかったですね」
  約束通り牛山は打鐘ガマシで主導権を握った。だが、背後から7番(伊原)が迫り来る。
  「想定した展開ではあったけど、正直言って『もう来るのか』って感じでしたね。でも、牛山さんがかなり早くから駆ける展開になってしまったので、『たぶん(まくりは)来るだろうな』とは思ってました。その分、対処する時も余裕がありましたね。まずは行かせて、その後は飛び付いてから直線で交わせばいいと頭の中にすぐ浮かびましたから」
  これがビッグ初制覇となるが、あくまで通過点に過ぎない。1年を最高の形で締めくくり、すでに心は来年へと向かっている。
  「勝てたことは嬉しいんですけど、自力で獲った訳じゃないので複雑な気持ちですね。まだ記念も獲っていないし、F1の優勝も少ないですから。来年はもっと(F1を)優勝することと、G3の決勝を外さないように走りたいと思います」

  神山Vに大きく貢献したのは、間違いなく牛山の走り、そしてハート。検車場に引き上げてからは、「(神山)拓弥が勝ってくれて良かったですよ。並びを決めた時点で、何としても先行するつもりでした。僕には来年もチャンスがあるし、まだ(YGPを)獲るだけの力はないですからね。力を出し切ることができたので満足しています」と清々しい表情でレースを振り返った。

  単騎ながら大きな見せ場を作った伊原克彦。あと一歩及ばず大魚を逃した。
  「行けると思ったけどなぁ…。あれで負けたら力不足としか。やれることはやりました。脚の感じとタイミングが合った時、行けるところから行く、レースは自分のイメージ通りでした。仕掛けるのはあそこしかなかったですね。勝ちに対する気持ちを強く持って臨めたと思う。持ってるスピードは全て出しました。差されたことで次の課題も見えましたね」

  菅田壱道は3コーナーでさばかれ、「伊原さんに乗っていこうと思っていたし、思った通りに行ってくれたんだけど、まだ神山君に余裕があって、さすがに素通りさせてくれなかった。言い訳にはなりますけど、次頑張るしかないですね。」

  柴崎淳は地団駄を踏みかねない勢いで悔しさを露わにする。
  「菅田君の位置が獲れていれば、もっと違った展開になっていたかもしれません。今回が最後だし狙っていたけど、勝負弱いですね…。この借りは、またビッグで返したい」

  木暮安由は中を割って勝負に出たが抜けられず落車、失格と最悪の結果に終わる。
  「あれしかチャンスはなかったですね。突っ込んで勝負した結果なので落車は仕方ない。また出直してきます」

レース経過
 号砲で池田良がゆっくり出て、目標の柴崎淳を迎え入れる。以下、伊原克彦―菅田壱道―藤野孝彦―牛山貴広―神山拓弥―木暮安由―篠原忍の順で周回を重ねる。
  赤板前の4コーナーから木暮が上昇。赤板を過ぎたところで早くも誘導員を交わして先頭に立つ。これを追った牛山は打鐘で木暮を交わして先行態勢に入り、木暮は難なく三番手をキープ。単騎の伊原が五番手、六番手には菅田が入り、柴崎は八番手に置かれる。牛山は中バンクに上がって別線の出方を見ながら踏み上げ、最終ホームからスパート。単騎の伊原が2コーナーから好回転でまくり上げると、菅田はこれを追っていく。懸命に逃げる牛山を伊原がバックで捕らえて先頭に踊り出る。3コーナーで菅田をどかして伊原後位に切り替えた神山が直線鋭く追い込んで優勝。伊原が2着に粘った。三番手から4コーナーで中を割ろうとした木暮は落車。マークの篠原もこれに追突して落車した。
 

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