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号砲と同時に伏見俊昭、平原康多、村上博幸に加倉正義と4車が飛び出したが、正攻法を取ったのは加倉。その後、石丸寛之を正攻法に迎え入れると、石丸―加倉―市田佳寿浩―村上―山崎芳仁―伏見―海老根恵太―平原―兵藤一也の並びで周回を重ねる。
レースが動き出したのは青板バックから。八番手から上昇した平原が4コーナーで石丸に並びかけると、この動きに続いた山崎が赤板ホーム過ぎから誘導員を外してペースを緩める。そこを市田が叩いて再度ペースを落とすと、今度は打鐘過ぎから石丸が前に出る。出入りの激しいレースで最終的に主導権を握ったのは平原だった。4コーナーで先頭に立つと、石丸の内をすくった市田が上手く三番手をキープする。中団五番手は内に石丸、外に山崎で併走になったが、外併走から山崎が2コーナーまくりに打って出る。山おろしをかけた山崎がバックストレッチでグングン加速すると、平原後位の兵藤は全く対応できない。平原自らが山崎をけん制すると、山崎の後輪にハウスした伏見、北ラインに続いていた海老根が大きく外に膨らんでしまう。3コーナーから兵藤の内に番手を上げていた市田は空いたコースを見逃さず4コーナーから平原の内を突いて抜け出す。平原のけん制で一度は体勢を崩した山崎も立て直して外を踏み、内の市田とで伸び比べになる。この争いを制した山崎が1月競輪祭に続いて今年二度目のG1優勝を飾る。市田の動きに続けなかったが、2センターから山崎を追うように外にコースを選んだ村上が3着に食い込んだ。
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