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特別競輪
ヤンググランプリ08
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 またしても、またしてもの結末。先導役の菅田壱道がケレン味のない先行で後続を一列棒状にすると、ためらいなく新田祐大が番手まくり。直線では完全に北三車のマッチレース。三番手をサラ脚で回った飯野祐太に栄冠が輝いた。
 「とにかく嬉しいのひと言です。あまりないラインの三番手回りだったので、自分がどうこうというより、前の動きにしっかり付いていくことだけを考えてました」
 もちろん、これが初めてのビッグ優勝。全て北の思惑通りに運んだ。
 「師匠(平沼由充・83期)から、新田(祐大)が番手まくりする展開になったときは、前と車間を空けて対応できるようにしておけとアドバイスしてもらいました。本当にその通りになってビックリ。まさか、あんなにスンナリとした競走になるとは思わなかった」
 これ以上ない走り納め。来る年への期待が高まる。
 「一戦、一戦を大事に戦うだけですね。まずはG1の決勝に乗って、先輩達に貢献したい」

 新田祐大は、惜敗の結果にも明るい表情を見せる。
 「飯野さんが三番手にいてくれたから、この展開になったと思います。前が掛かっていたので、番手から出なくてもいいかなと思ったんですけど、ためらって後ろがゴチャつくよりも、番手まくりしてしまった方がいいと判断しました。無理に行ったのでキツかった。でも、北のみんなにチャンスがある展開になりましたね」

 大役を果たした菅田壱道はホッと胸をなで下ろす。
 「北日本の四連覇が掛かってましたからね。プレッシャーはすごかったけど、周りが良い雰囲気を作ってくれたおかげで走れました。打鐘とホームでカマされないように気を付けて駆けたんですが、普通の競走なら押し切れるような感じのスピードでしたね」

 中団を確保した三重コンビだが空中分解。終2コーナーで浅井康太が内に入った。浅井は、「北が先手を取る展開なら、ホームでカマしていく作戦だったけど、柴崎に動きがなかったし、2コーナーでまだ後ろを見ているから、これじゃ自分で前に行くしかないと判断して内に斬り込んだんです。空けば一番前で行くつもりでした。バックではすごく軽かったんだけど、さすがに(北)ラインが4車では…」と語る。
 一方、柴崎淳は「北にスンナリ行かれてしまったので、仕掛けるタイミングは2コーナーしかないと思っていたら、内に来られてビックリしました」。

 九州勢は後方のまま終わってしまう。北津留翼は「前を取ったのは作戦です。北日本が来たところで踏んでおいて、そこから流れで中団を取る予定だったけど、全然踏み上がらなかった。まだケガの影響がありますね」と肩を落とす。
 坂本亮馬は仕方ないといった表情で「最悪の展開になっちゃいましたね。ホームで切り替えることも考えたけど、任せると言った以上は…」


レース経過
 号砲と同時に勢いよく飛び出した北津留翼が前受け。中団を嫌ったのか、浅井康太が中バンクに上がって車を下げる。これで隊列は北津留―坂本亮馬―松岡貴久―菅田壱道―新田祐大―飯野祐太―鈴木謙太郎―柴崎淳―浅井で落ち着いた。
 動きのないまま赤板ホームを通過すると、1コーナーで菅田が一度後方に目をやる。そして柴崎の上昇を封じるように波を作ると、追い出しをかけるように柴崎が内に潜り込む。菅田は2コーナーから一気に踏み上げると打鐘から主導権を奪う。北ライン四車で出切ると、菅田の上昇に乗った柴崎が中団を確保。立ち遅れた北津留は七番手に置かれてしまう。中団を取った柴崎だが北津留を意識してなかなか仕掛けない。すると車間を切っていた新田が2コーナーから満を持しての番手まくり。痺れを切らせた浅井は柴崎を捨て、内から北日本勢に乗り換える。懸命の粘りを見せる新田を飯野が直線できっちり捕らえてヤンググランプリを制覇。北勢のヤング4連覇に、新田、鈴木との確定板独占で花を添えた。切り替えから中を割った浅井だが届かず4着、九州勢は見せ場なく大敗した。

 

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