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特別競輪
SSカップみのり
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 第1回目の開催から大波乱の結末を迎えた。逃げた武田豊樹を援護すべく、神山雄一郎が石丸寛之を大きくけん制。空いた内を手島慶介が抜け出してゴールを目指したが、直線で手島と石丸寛之が接触して大量落車が発生。1着入線の手島に審議のランプがともった。

 長い審議の末、結果はセーフ。優勝が決まると、ホッとした手島の目には涙が溢れてきた。
 「審議になったんで、『神様助けてください』とずっと祈っていた。自分が審議になったときはアウトがほとんどなので。レースは神山さんが上に引っ掛かっている感じだったから、入られないように内を締め気味にいったら前に出てしまった。それからは必死だったし、気持ちが一杯一杯だったので何が何だか分からない」
 今年は腰痛、落車やあっせん停止などが影響し、GP出場をギリギリのところで逃した。つらい一年を過ごしただけに万感が胸に迫る。
 「今年は色々なことがあった。何て言ったらいいのか分からないけど、とにかく厳しかったし苦しかった。何かとつらい一年でした。だからなのか、自然に涙が出てきてしまった。レース後に泣くなんて初めてなんですけどね。優勝した実感もまだ全くない。今日は頑張ってくれた前の二人のおかげです」と涙ながらに語り、最後に「一年間応援ありがとうございました。来年もまたSSなので、頑張らないといけないという気持ちが大きい。また一戦一戦頑張ります」とファンに対しメッセージを述べた。

 武田豊樹は優勝は逃したものの、力を出し切り納得の様子。
 「海老根がなかなか押さえに来なかったから、先行する気持ちに火がついた。あそこまで行ったんだし、自分が優勝するよりは、自分の走りをして後ろの神山さんに優勝して欲しかった。自在戦もできる分、戸惑った時期もあったけど、今日は掛かりが良かったしまだまだ先行選手は辞められないですね。また来年思い切ったレースをしたいね」

 山口幸二も切り替え策から直線勝負に賭けたが、落車のあおりを受けて3着止まり。
 「新田の後ろに付いてスピードを貰ってからでもよかったけど、武田ももう駆けてんたんで、一旦バックを踏むよりはそのままの勢いで切り替えた方がチャンスがあると思った。手島がバックを踏んで神山を入れる展開になってたら自分にもチャンスがあったけど、手島が前に踏んでいってしまったからね。手島のコースを自分が行きたかった」

 好スピードでまくり上げ、あわやと思われた石丸寛之は不運にも落車。幸い怪我は軽傷で済んだようだ。
 「中団の海老根が離れていたし追い付かない感じだったから、自分から先に仕掛けた。以前、神山さんには一度止められているけど、今日は下りを使って何とか乗り切ったんだけどね。大怪我だけしなくてよかったですよ。悔しいけど、大舞台であのスピードでまくれたから自信になりました」

 武田のブン駆けで番手の神山雄一郎は脚を消耗した。
 「武田があんなに行くと思わなかったから離れてしまった。追い付いたと思ったらもう1コーナーだったから、こりゃもう何もできないやと。武田のスピードが凄かったね。最後は落車したかと思った。気付いたら落ちてなくてゴールしていた感じだった」

レース経過
 スタートでまず合志正臣が誘導員を追うと、神山雄一郎が内枠の利を生かして中団を確保。これで隊列は石丸寛之―紫原政文―合志―武田豊樹―神山―手島慶介―海老根恵太―新田康仁―山口幸二で落ち着いた。
 赤板ホームでも動きは見られない。すると1センターで武田が一度後ろの状態を確認、そこから車間を切ると海老根の上昇に合わせて2コーナーから一気に叩いて出る。合わされた海老根が打鐘の4コーナーで車を下げると、山口が内から関東四番手にスイッチ。南関コンビがその後ろに入ると、石丸は七番手に置かれる形に。叩いた武田はホームからグングン加速。中団の海老根が離れ始めると、2コーナーから石丸がまくり上げる。このまくりのスピードが良く、一気に前団に接近。4コーナーで神山が石丸に強烈なブロックを入れると、空いた内を手島が突き抜ける。ここで紫原、新田、石丸の3選手が落車。手島、石丸が審議対象となったが、結果はともにセーフで見事手島が初代SSカップの覇者に輝く。2着には逃げた武田が、インを鋭く突いた山口が3着に食い込んだ

 

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