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記念速報
ふるさとダービー広島
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 まさに正真正銘のファイナルレース。最後に制したのは武田豊樹だった。荒井崇博に突っ張られたものの、冷静に立て直して圧巻のまくりで見事優勝。最後の優勝者に武田豊樹の名が刻まれ、惜しまれつつも20年の歴史に幕を閉じた。
  「永井が欠場して正直、荒井と実質二分戦になったからやりづらいと思ったけど、仕方ないなと。永井の欠場は関係なく、決勝は自分のレースをしようと思った。今日はスタートで後ろを取って、荒井を押さえて先行する予定だったけどね。初手は三番手になったけど、そこからでも何とか巧く攻めようと。荒井に押さえられる前に出たかったけど、残り2周と言うこともあったので、引いてからまたすぐに押さえにいきました。突っ張られて脚を使わされたけど、落ち着いていましたね。中団に岡部さんがいたけど、何故かまくれる自信がありました。最後は紫原さんも前に踏んでいたんでここで終わってしまうかなと思ったけど、勝ちたい気持ちが強かった。自転車が外に流れないように寝かせて、カントを使って攻める走りができました」
  優勝賞金1540万円を獲得し、賞金争いも大きくランクアップ。グランプリ出場へ望みをつないだ。
  「デビューして一年で親王牌の決勝に乗って、それからなかなかGⅠでは勝てないけど、何年もずっと同じ練習をしているんで、まだまだチャンスはあると思う。GⅠを獲ることを目標にしているけど、毎年、前年度の獲得賞金を上回るようにと頑張っている。次は関東で全日本選抜があるので、体調を整えてまた勝負したい」

 紫原政文は四角ハコ回りの絶好の展開を生かせず。
  「一回、止めにいかないと武田のスピードを殺せないし、前に踏んでも行かれてしまうから。前に踏み込みながらブロックに行ったけど、武田はバンクの特性を生かしてカントを使いながら下りてきた。これが今の自分の実力です。仕方ない。でも、賞金ランクを上げたし、この後1カ月、緊張感を持ってレースが楽しめますね」

 準決勝と同様に最内のコースを踏んだ加藤圭一だったが、決勝は3着止まり。
  「2コーナーで詰まったんだけど、岡部さんは仕掛けず前を見ていた。ああなったら最後は内を踏むしかなかったけど、自分もコースと山口さんの動きを見ながら行ったから、最後のひと伸びがなかったね。岡部さんにスピードを貰えればよかったんだけど」
  その岡部芳幸は仕掛けを逸し、力を出し切れずに終わる。悔しさのあまり、引き揚げてきたときには目に涙が浮かんでいた。
  「紫原さんはグランプリの権利が賭かっているし、ある程度ああいう展開にはなると思ったけど…。武田が早く行けば荒井が番手に飛び付くかなと思っていたし、今日は意外な展開になった。3コーナー突込みをトップスピードで行きたかったけど、バックで荒井は後ろを見ながら巧く駆けていたね。加藤が好きに走らせてくれたのに、何もできなかった。消極的過ぎたし、力不足です」

 神山雄一郎はキッチリと武田に付け切れず6着に敗れた。
  「武田は引いてすぐに押さえに行って、また引いたと思ったら今度はまくりに行って。後ろに付いていて休むところが全くなかった。ホームで半車離れて、追い付く頃には脚が一杯。武田が張られて内が空いたけど、一杯でどこにも入っていけなくて。今日はとにかくキツかった。でも、武田が勝ってくれたから良かったよ」


レース経過
 永井清史の当日欠場により、8車立てとなった。号砲で加藤圭一と岡部芳幸が勢い良く飛び出す。隊列は岡部―加藤で前団、武田豊樹―神山雄一郎―松坂英司が中団に入り、荒井崇博―紫原政文―山口幸二が後方待機の順で落ち着く。
  赤板前の2センターから荒井がゆっくり上昇。三番手の外で止まると、武田は六番手まで下げ、すかさず巻き返して出る。これを見た荒井も合わせて踏み上げ、両者並んだまま打鐘を通過。先行争いを嫌った武田は車を下げ、荒井のペースに。荒井は後続の出方を確認しながら踏み込み、最終ホームから全開でスパート。岡部は四番手に入り、武田は六番手で態勢を立て直す。快調に荒井は飛ばすも、武田が2コーナーからまくり上げ、好スピードで前団に迫る。4コーナーで紫原が武田をけん制しながら追い込むが、その外を伸び切った武田が優勝。2着には紫原が入り、2センターで内を突いて追い込んだ加藤が3着。

 

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