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特別競輪
ふるさとダービー観音寺
有坂直が今年初V
 
   
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 平成15年のグランプリ以来、ビッグレース覇者に再び山田の名が刻まれた。しかもGIIは初優勝。「長かったですね」を第一声に、山田はホッとした表情で優勝の喜びを話し始めた。
  「GIIの決勝に乗る度に、勝てないと言われてたじゃないですか。まあGIも欲しいけど、GIIもどうしても欲しかったので良かったです。これで気が楽になりました」
  レースは同県の加藤に前を任せ、番手での戦い。
  「山崎君はギアも掛かってるし早めからの先行もあるのかなとは思ってた。でも僕はもう慎平がいるのであれこれ考えることはなかったし、離れないように付いて行ければチャンスはあるのかなと。(慎平は)4コーナー勝負かなと思ってたけど、良いタイミングで行ってくれた。最後抜いた時に抜けたなと思ったけど、山崎君も粘るからね。でも届いて良かった」
  今年は競輪祭で久々のビッグ優出。そしてここで優勝と、強い山田が帰ってきた。
  「競輪祭から良い感じで調子が出てきてたし、ダービーでも自分の中では優勝を狙えるデキにはあると感じていた。ビッグに関しては良い調整ができてますね。調子自体はGIでも勝負できるかなという脚には来てると思ってます。だから若い選手相手に僕が先行で戦うような番組だけはやめてほしい。有坂君を見てるとどうなってるのかなと思いますね。今回もデキが良かった有坂君を沈めて決勝に乗れたので、チャンスだなとは思いました。有坂君を見てると、年齢は気にせずいけるのかなという気持ちになりますね」

 2着には逃げた山崎が粘り込んだ。4回転の大ギアでカマシ、まくり以外に押さえ先行という新たなバリエーションを加え、優勝を逃しても表情はどこか満足げだ。
  「あのギアでも押さえて駆けられるよってところを見せたかったし、今日は先行しか考えてませんでした。中団の(渡部)哲男が僕と一緒に出てきたらカマシ、でも出てこなかったのでフタをしてから行きました。2着だったけど、山田さんは脚があるからしょうがないですよ」

 バック最後方から加倉が3着に強襲した。
  「本当なら三番手だから前が後手を踏んだら前々に行かないといけないんだろうけど、今日は哲男に切り替えはないと伝えてました。その分、気持ちに余裕が出ましたね。全然脚を使ってなかったから最後は車が出た。でも無我夢中だったし、前が行かないコースを踏んだだけです」

 新田との外併走に耐えバック過ぎからまくったときは優勝の二文字も見えた渡部だったが、まくり不発で外に膨れた加藤慎平が邪魔になり届かず。
  「今日はカマすつもりだったんですけどね。外併走でも軽かったし、あれがなければ行けてたと思います。でもまくりはリスクが伴うものだから。今回は車が出る感覚が戻っただけでも収穫です」

 逃げる山崎の番手で絶好の展開となった飯嶋だったが、直線で伸びを欠き4着に。
  「山崎は強えなあ。哲男をフタして良いところからカマす作戦だったけど、あんなに行くんじゃ自分の仕事をして、脚が残ってれば直線勝負だと思ってました。4着だったけど、力は出し切りました。内から来た兵藤(一也)に反応できただけで十分です」

 膨れた加藤を内から避けた小倉は7着に。
  「哲男には作戦的な事は何も言わず、好きに走ってもらった。外併走で踏んだり、止めたりだったので、脚を溜められなかった。やっぱりずっと外だったのが効いたね」

 終始かぶったままの新田は見せ場を作れず8着に敗れた。
  「展開的にはほぼ読み通りだった。予想外だったのは渡部君の動き。中団併走があれほど長引くとは思わなかった。僕が外になってたらもっと早く仕掛けたと思う。タイミング良く仕掛けられる展開になってれば行けたと思うが…。でも最近成績が悪かったので色々修正した点は生かされてたと思うし、今後は戦えると思う」

 9着大敗した加藤は、「1コーナー先行の山崎を2コーナーでまくりに行きました。最高の展開になったんですけどね。あんなに喜んでる山田さんを見るのも久しぶりだったし、勝ってくれた良かったです」とまずは山田の優勝を喜んだ。


レース経過
 号砲で小倉竜二がゆっくり出るが、新田康仁がそれを交わして正攻法に構える。隊列は新田―兵藤一也、渡部哲男―小倉―加倉正義、加藤慎平―山田裕仁、山崎芳仁―飯嶋則之の順で落ち着き、周回を重ねていく。
  青板バックから山崎が上昇し、岐阜コンビがこのラインを追走。山崎は三番手の外で止まってしばらく渡部ラインを牽制するが、前受けの新田がペースに落とすと、打鐘前に仕掛けて選考態勢に入る。三番手には加藤がすんなり入り、五番手の位置は新田と渡部で取り合う。山崎は後続の様子を何度も確認し、徐々に踏み込んで行く。最終ホームでも態勢は変わらず、山崎が一気にペースアップ。加藤が2コーナーから早めにまくるが、バックで飯嶋のブロックをもらって後退。外併走の態勢からまくった渡部も加藤のあおりを受けて不発に終わる。逃げる山崎のかかりは良かったが、飯嶋の後ろに切り替えて脚を溜めていた山田が4コーナーから外を一気に追い込んで優勝。2着には山崎が逃げ粘り、最終バック最後方から追い込んだ加倉が3着に入った。

 

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