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特別競輪
第6回東西王座戦・西王座戦 2/23〜25
流れつかんだ小嶋敬二が力で制覇
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 昨年の悪い流れを断ち切った小嶋敬二がまさにパワー駆けで押し切った。昨年はG3の優勝すらなかったが、今年はすでにG3が1本、そしてこの王座戦でG2制覇を決めた。勢いは止まりそうもない。
 「作戦的には、逃げるのは村上君と予想してました。前受けから組み立てるのも作戦通り。村上君とモガキ合いになったけど、ギアをかけていた分、有利でしたね。この王座戦は3連勝するつもりで来たので目標が達成できて満足してます。これで西を代表する自力型という評価も貰えるだろうし、自分が引っ張っていく位の気持ちでやりたい。王座戦を見てて感じたけど、今は東の機動型が全盛でしょ。これからは西の自力型も負けないように頑張りたい」

 2着には小嶋の番手を取り切った小野俊之が食い下がった。競りを気迫で制して久し振りに小野らしさを発揮したレースだった。
 「九州を引っ張ってきた先輩に託された訳だから僕のやる事はひとつでしょう。小嶋さんも踏んだり止めたりだったし、脚を使わされましたね。浜口さんは強い選手だし胸を借りるつもりで精一杯戦った。小嶋さんのかかり自体は思ったほど凄くなかったが、出てから回してる程度なんでしょうね。車間を空けて詰める勢いで踏んだのもちょっと早かったかな」

 3着には小嶋にまくられながらも立て直した村上義弘が入り、宮杯特選シードの権利を獲得した。
 「道中で小嶋さんを後ろに置いて組み立てたかったが、中部は結局連係するみたいな形で後ろからの攻めにされて…。3着とはいえ満足できる内容ではないですね。でも今の力ではあれが精一杯なのかな。それにラインの薄さ(2車)が堪えました」

 ゴール寸前で村上に交わされた加倉正義は宮杯特選の権利を失いガックリ。
 「駆け出しの時に俊之(小野)の内に差し込んでたのが命取りでした。山を上がって駆けられたのでキツかったですよ。それにしてもこのレースの3着と4着の差は大きい(苦笑)」

 小嶋とは別線の戦いを選択した山田裕仁だったが、やはり気を遣ったようだ。
 「作戦としては中団、中団から。最終ホームで村上君の三番手に入ってからは外に持ち出したかったが、小嶋も居たしね。あえて邪魔にをするようなレースはできないでしょう」

レース経過
 小嶋敬二がすんなりと前を取ると、浜口高彰―山田裕仁―山口富生の岐阜トリオがこれに続く。選手紹介では小嶋後位を主張した小野俊之がまず中団から様子を見る作戦に出ると、任せた加倉正義―紫原政文の久留米コンビが小野を追走。初手は山田裕仁の内で車を下げなかった村上義弘―前田拓也の近畿勢だったが、青板の4コーナーで車を下げると、一度は小野のインで止まる。さらに赤板の1センターから八番手まで下げると、そのまま打鐘前から上昇を始める。
 村上が打鐘過ぎの4コーナーで先行態勢に入ると、小嶋は一旦車を下げる。タイミングを待っていた小野は、ここで小嶋の番手に追い上げる。すんなり三番手の小嶋は村上に追い出しをかけるが、村上はなかなかペースを上げない。すると小嶋は1コーナーからそのまま仕掛け、波を作りながら合わせて踏み込む村上の大きく外を一気に駆け抜ける。番手は小野が浜口を締め込んで奪取に成功。内でコースを失った浜口は村上の番手を奪うのが精一杯。小嶋の豪快な走りに三番手の加倉は離れ気味になり、前を行く2車はグングンと後続を離す。小嶋、小野の一騎打ちはゴール前で懸命にハンドルを投げる小野を小嶋が振り切ってゴール後は大きく左手を振り上げる。3着争いは離れた加倉の後ろで立て直した村上が抜け出した。
ゴール写真 優勝写真


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