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第48回競輪祭朝日新聞社杯競輪王決定戦 1/25〜28
山崎芳が二度目のG1制覇
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  第48回競輪祭は後半戦の準決勝から激しさを増していったが、最後の最後に大波乱が待っていた。
  山崎芳仁の番手がもつれると、斬り込んだ手島慶介を含め4名が落車する大アクシデントが発生した。結局、マイペースで逃げた山崎芳仁が追い込む伏見俊昭を振り切って優勝。昨年の高松宮記念杯以来、2度目のGT制覇を成し遂げた。また、この優勝で競輪グランプリ07の出場を早々と決めた。
  「前回(高松宮記念杯)に続いて逃げ切り優勝というのは、僕にとって最高の競走ですね。先行したからには3着以内に入る目標を常に持っているけど、今回は結果的に逃げ切りになりました。伏見さんが、『お前の好きに走ってくれ』って言ってくれたことが力になりました。落車があったのは分かったけど、後ろがどうなっているのか分からなかったし、今年はこんなに早く獲れるとは思いませんでした。全日本選抜の(敗戦)ショックで、そのあと練習していてもただ ”やっているだけ” という感じになっていたから、今回獲れたことで良いきっかけになると思う。この後も一戦一戦集中して走りたい。後ろの先輩を引き連れて、グランプリは(同地区の)戦友と一緒に乗れるように12月まで頑張りたいです」

 伏見俊昭は手島に競り込まれるも、ホームで山崎と再ドッキングに成功。惜しくも1/4輪差届かなかったが、山崎とのワンツー決着を素直に喜ぶ。
 「ドンから(手島が)きていたから競りは覚悟していたし気合が入った。競り負けても勉強と思っていたから、9着覚悟で臨みました。4コーナーで追い上げようと決めていて、一か八か行ったら(番手に)はまった。ああいう展開になったときは先行有利だし、サラ脚で回っても差せたかどうかの勝負だったから悔しさはないし、ワンツーが決まってよかった」

  連日健闘が光った新田康仁は、落車に乗り上げたものの奇跡的にこれを回避し3着となった。
 「前々の作戦だったけど、山崎が後ろを取ったから先行するだろうと思ってその後ろに付けた。あの展開じゃどうしようもないね。二人くらい踏んづけたのに転ばなかった。あれで自転車が壊れてしまい、完走しようと思っていたけど、後ろをみたらピッタリと付いていたから、慌ててニュートラルに入れながらペースで駆けました。あの展開で転ばなかっただけよかったし、3着に入れたなんて上出来です」

  一旦は山崎の番手に追い上げた有坂直樹は、手島の落車に巻き込まれてしまった。
 「山崎があのまま駆けてしまうと伏見は外だし苦しいと思ったから、自分がヤルしかないと思って追い上げた。三番手のまま最後に内か外を踏むことも考えたけど、グランプリユニフォームを着ている以上はそれはできないでしょう。競り勝ったと思ったとたん、スリップした感じで落車。仕方ないね」

  レースの流れを作る山田裕仁、三ツ石康洋の自力型は何もできずに終わった。落車した山田裕仁は幸い軽傷だった。
 「新田君、三ツ石君はまくり一発狙いだし、もつれるのは当然だけどね。有坂も追い上げていたし、手島をしごいて伏見を入れるのかなと。考えた流れになったけどね。三ツ石はもう少し早めに仕掛けると思って少し期待したけど、自分は周りの動きに合わせるレースだったし、前がああなったらどうしようもない。決勝に乗れたけど、まだ完璧に流れがつかみ切れていないね」

 「カマしたかったけど、何もできんかった。もっと早く仕掛けてもよかったとも思うけど、まだ山崎は踏んでいなかったから。仕方ないね」と言うのは三ツ石康洋。

レース経過
 スタートで大塚が飛び出し誘導員を追う。大塚後位は入れ替わりもあり、隊列が落ち着いたのは2周回を終えたところ。前から三ツ石―大塚―手島―山田―浜口―山崎―伏見―有坂―新田で落ち着いた。  青板バックを過ぎると山崎が早くも上昇を開始。すると手島が山崎後位を狙って伏見の内に車を合わせた。赤板で山崎が三ツ石を押さえ、打鐘前に山崎が誘導を交わすと三ツ石は車を下げていく。山崎がペースを上げないので競りの伏見と手島は山崎の外に差し込んで浮いた状態。必然的に有坂が山崎後位に付け直す形となり最終ホームでは山ア後位は内に有坂、外に手島で競り合いとなる。ここで有坂を決めようとした手島がバランスを崩して落車。有坂も引っ掛かり落車してしまう。後続の山田、浜口も突っ込んで落車。外に車を外していた伏見は落車に巻き込まれる事なく、山崎に付け直した。三番手以下は落車を避けるのに一杯で大きく離れる。ゴール前は山崎と伏見のマッチレースも山崎が伏見を振り切って2度目のタイトルを奪取した。
ゴール写真 優勝写真


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