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特別競輪
第22回全日本選抜競輪 12/2〜5
最後の切符は合志正臣がゲット!
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 グランプリ出場を賭けた最終決戦。最後の切符を手にしたのは合志正臣だった。荒井のまくりに乗った合志が、神山と直線での力比べを制して念願のG1タイトルを獲得した。
  「まさか獲れるとは思ってなかったし、ビックリです。レースもあんまり覚えていません。最後、誰かがまくってきて、自分の横まできたことくらい。神山さんとの直線勝負になったけど、誰かが車体故障したのか『ガシャ』っていったんです。あれで体に力が入った分ひと伸びしました」
  10月の共同通信社杯を制したものの、ふるさと防府では痛恨の落車失格。今回のG1獲りの道のりは平坦ではなかった。
  「共同を獲ったことでグランプリが見えたけど、落車で体調が悪かったし、優勝を狙うには程遠い状態だった。来年に繋がるような開催になればいいと。そんな中で決勝に乗れて、何とか優勝するには外からの交わしは厳しいから、直線で中を突っ込めればチャンスはあるかなと思っていました。(獲れたことに関しては)G1は絶対に獲りたいと思っていたし、そのために毎日練習しているんでね。まずは、いつも支えてくれる妻と両親に報告したい。競輪は先行選手が花形だけど、追い込み屋の自分にも暖かく応援してくれるファンにも感謝してます。グランプリは吉岡さんと(井上)昌己と連係してうまく走りたい」

 四角ハコ回りで優勝の二文字が見えた神山だが、「しょうがないね」と一言。
  「アンコになってしまったけど、その辺の凌ぎは勉強しているし、練習の成果が出たんだけどね。結局はサラ脚で回っていた合志の方が最後に伸びた。周回中から後ろの手島が気になっていた。追い上げが来たから、内だけはすくわれないように気をつけていたけど。でも、今日は超納得のレースでしたよ」

  果敢に逃げた平原だったが結果は3着。
 「緩めるところがなかったし、踏まされ過ぎた。でも、ゴール前は踏み直せたんですけどね。差されたのは悔しい。今日のレースで勝てなかったのは自分の力不足ですね」

  一旦は平原のインで粘るそぶりを見せた荒井は「決勝でも自分のスタイルを崩したくはなかったから前受け。突っ張るふりをして、平原や神山さんに脚を使わせる作戦でした。本当は共同と京王閣記念を合志さんに獲らせてあげて、今回は自分が獲る約束だったんだけどね。俺がいつも準決で失敗して合志さんに迷惑をかけているから、それが逆になった。どちらかがグランプリに乗る約束は果たせたから良かったですよ」と盟友・合志が勝ったことで満足。

 一方、果敢に平原の番手に追い上げた手島だったが、結局は神山の返り討ちに。
  「なんか情けないの一言、すみません。話せば言い訳になるし、先輩にも作戦は言っていなかったんです。強いて言えば力を出し切れずせめて競り勝つくらいでないと。タイミングが狂った」

 先輩の稲村は「手島の力に賭けていたし仕方ない。怪我をしてる状態だったのによく頑張ってくれた」と手島を気遣う。
  「最後は内、外どちらでもいける様に構えていたんだけどね。ハウスして『ガリッ』となって(バランスを崩した)。合志のコースをいけていたら面白かったんだけど」

レース経過
 号砲が鳴ると、合志が飛び出して誘導員の直後に付ける。この前に荒井が入り、並びは荒井―合志―市田―渡部―平原―神山―手島―兵藤―稲村で落ち着いた。
  その後は淡々とした周回が続き、単調な流れが破られたのは赤板過ぎの二角に入ってから。五番手の平原がダッシュ良く踏み上げると、荒井もすかさず誘導を交わしてペースを一気に上げる。しかし、平原は打鐘で荒井を叩き切って先頭に立った。対する荒井は神山のインで粘る態勢。これを見て手島も四角で神山の外に追い上げる。神山にキメに来られた荒井は最終ホーム手前で車を引くが、先行態勢の平原の番手を巡っては神山と手島で激しい競り合いに。しかし、この争いは二角で神山が競り勝って決着した。二角で後方から市田、更に荒井もバックまくりで平原―神山―手島―兵藤の前団に迫るが、ともに不発に終わる。直線に入り、逃げ粘る平原を交わして神山が抜け出すが、荒井追走から空いた中コースに切り込んだ合志も鋭く伸びる。ゴール寸前で合志は神山を捕らえ、逆転でG1初Vを飾った。
ゴール写真 優勝写真


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