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特別競輪
ふるさとダービー防府 11/2〜5
合志正臣が念願のビッグ制覇
 
   

 手島の渾身のまくりが炸裂! 悲願のビッグ初制覇を決めた。
  武田との別線勝負を決断した時点で、まくりも視野に勝ちにこだわったのが手島らしさでもある。総力戦で優勝を目指した手島に遂に勝利の女神が微笑んだ。
  「FTでは随分優勝させてもらってますが、10回分以上に嬉しいですね。優勝戦に乗れたのは武田さんのおかげ。その武田さんと別線勝負を決断するのは、正直心苦しかった。いつか武田さんに恩返しをしたいと思っています」
  レースは青板から武田が誘導を交わしての先行態勢。神山の内で番手勝負の可能性もあったが。
  「基本は中団、中団の組み立てでした。武田さんが上がってきた時に番手勝負も考えたが、思った以上に武田さんが踏んだので中団まで下げて体勢を立て直しました。1コーナー過ぎから仕掛けたけど神山さんのブロックもあるし、8割位で踏みながらブロックを交わして、それからはゴールまでもつように回した感じですね」
  デビュー12年目を迎えた手島は先輩としての自覚も出てきて若手育成にも力を入れだした。
  「まだ始まったばかりなんですが、沼川夢久と相談して30歳以下の若手を集めての前橋ドームでの練習をやってます。若手が『手島さんに負けるか』という思いで頑張ってくれるように手本になりたいですね。福島位盛り上がれば最高ですね」

  別地区ながら手島マークを選択した池尻も2着に入り満足そうに帰り支度。
  「嗅覚が効いてたでしょう(笑)。手島君の気合、脚力全て上でしたね。神山さんとのからみはあったが、それがなくても抜けないでしょうね。それにしても、もう少し東北勢は抵抗すると思ったがなぁ」

  武田との叩き合い覚悟かに見えた佐藤友は仕掛けどころを完全に逸した形。後ろを固めてくれた加藤、山口に深々と頭を下げる。さすがに表情は暗い。
  「残り2周でカマシを打つ作戦だったが…。武田さんに睨まれた時点で体が反応しなくて…。後ろに付いてくれた人にも迷惑を掛けてしまった…」

  佐藤友をうまくリードして東北ワンツーを目論んだ佐藤慎は比較的サバサバとした感じ。
  「武田さんは思ったよりペースを上げるのが早かったね。手島さんが追い上げれば隊列も短くなるし仕掛けようもあったが。友和には『一発狙ってみるのもいいんじゃ?』と言ったし、まあ仕方がないです」

 一番人気に支持された武田は大逃げを打つ形となったが、佐藤友の動きに首を傾げる。
  「相手(佐藤友和)が消極的になってるとは思わないですからね…。でも前に出てから佐藤(友和)君の表情を見た時に、『これは強引に来ないかも』と感じたので赤板で先行を覚悟しました。こういう展開ならギヤを落とさずに上げて走るべきでした。やっぱり3周はキツイ(苦笑)」

  武田マークの神山も3周先行に付いた事で脚を使わされた様子。武田と並んでのクールダウンでレースを振り返る。
  「あれだけ早くレースが動くと僕もキツイですよ。でも手島君は3周じっくりと脚を溜められるわけだからね。コーナーにかかれば止められたかもしれないが、直線部分ではブロックしても止まらない。もう少し武田を援護できる脚を付けるのが課題かな」

  一番ショックを受けた表情で引き揚げてきたのは岐阜コンビの2人。後方に置かれた形でレースを見た加藤の分析は。
  「残念です…。どういう作戦だったかは知らないけど、後ろから見てる気配はまくりに構えてるように見えたが…。あの展開では切り替えどころがないので対処にしようがなかった…」


レース経過
 スタートで内枠の2人が飛び出して誘導を追った。隊列はすぐに落ち着いて、前から佐藤友―佐藤慎―加藤―山口。中団に手島―池尻の即席ラインが入り、武田―神山―坂本の茨栃トリオが後攻めで周回が進んでいく。
  青板手前の四角から武田が早くも上昇を開始。前受けの佐藤友を押さえにいくと、これに合わせて手島も上昇を開始。一旦は神山の内に車を合わせて番手勝負の構えを見せたが、青板バックでは四番手まで車を下げた。まだペースを上げずに武田はしきりに佐藤友の動きを確認するが、仕掛ける気配はなかった。赤板を過ぎたところで武田が踏み込みペースを上げながら佐藤友を牽制すると最終ホームで全開にスパート。中団に手島、佐藤友も車間を空けながらタイミングを図る。手島は車間を詰めた勢いで一気にまくるとブロックする神山の外を踏んで前団を飲み込み、そのまま押し切る。2着も神山にからまれながら凌いだ池尻。3着は大外を強襲した佐藤友。


ゴール写真 優勝写真


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