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特別競輪
第48回オールスター競輪 9/15〜19
神山雄一郎がオールスターを連覇
 
   
 吉岡が力強いレース内容で勝ち上がり、史上4人目のグランドスラマー誕生かと注目を集めた第48回オールスターの決勝。勝ったのはその吉岡とは長年しのぎを削ってきたライバル神山だった。金子の番手勝負に照準を絞った作戦が当たり、見事オールスター連覇で王者の貫禄を見せ付けた。
  「連覇とかあまり意識せず、一車だったし、とにかく自分の存在をアピールしようってことだけを考えてました。僕が勝てなければ、(グランドスラムが懸かる)吉岡君がとは思ってましたが、それより金子君の番手を最終バックで回ってることだけを考えて。勝手な考えだけど、先行するのは100%金子。親王牌もそう思ってて金子は先行しなかったので、今回は120%先行と思っていた。慎太郎の動きが気になったんで、最終的に(番手に)追い上げることも考えたけど、そのタイミングがなかったら困るので、ジカで行くことに決めました。取り切ったけど、キツかったですよ。金子はダッシュもいいし。なるべく早く駆けてくれって願ってましたが、ギリギリまで引っ張られたんで、これは抜けないな。でも、2着でも満足って気持ちで付いてました」
 さて、オールスター通算5Vの偉業を達成した後は悲願のグランプリ制覇だ。
 「後閑(信一)君は今年中にタイトルを獲ると思ってたし、武田(豊樹)も乗ってくるだろう。問題はオレだなって年頭から思ってました。これで基本的にグランプリの権利は取れたので、それに向かってまた頑張るだけです」

 神山と同様に金子の番手を狙った佐藤。前に出て、金子の上昇を待ったが、金子のスピードに三番手に飛び付くのが精一杯だった。
  「最後に追い上げることも考えましたが、神山さんが早い時点で単独になっていたので、追い上げだと、神山さんの外で一か八かの勝負になる。それで、インを斬って上昇を待つことにしました。負けたのは僕の脚力不足。僕も全開で踏んだけど、金子さんは踏み降ろしてきて、僕は踏み上げる方なので、合わせられなかった」

 神山も佐藤もその番手を欲しがった金子は持ち味の先行で十分に実力は見せ付けた。あと一歩でVは逃したものの、地元のエースとしての大役は果たし、納得の表情でレースを振り返っていた。
 「神山さんとは分からなかったけど、後ろが単独なのは分かりました。あとは自分のペースで行くだけでしたけど、勝てなかったのはまだ何か自分には足りないものがあるんでしょう」

  吉岡のグランドスラム達成をファンも後押しするように、車券も吉岡―小野が一番人気に支持された。しかし、吉岡は後方からまくりを狙うも不発。夢は来年以降に持ち越しとなった。
 「最終ホームで内を掬って松岡君の位置を取っていればどうだったかな。判断が甘かった。しゃくっても有坂さんに閉められて、内に詰まって負けるのだけは嫌だったので、外を踏むことに決めた。仕方ないね」

  その吉岡に全て任せていた小野はサバサバと話す。
  「吉岡さんを盛り上げて、ゴール前勝負で今日は抜くぞって思ってましたが。あの吉岡さんでも自分の形に持ち込めないんですから、グランドスラムのプレッシャーは大きかったんでしょうね」

レース経過
 スタートで小野が飛び出して正攻法の位置に付く。すぐに吉岡がこれを追い、九州コンビが前受けの態勢となった。この直後に佐藤―有坂―坂本の北日本勢が続き、金子―松岡―前田の中近畿トリオが後方に構える。単騎の神山は金子の番手を狙って周回中から内、外を入れ替わりながら松岡と番手戦を演じた。
  まずレースを動かしたのは佐藤だ。赤板で金子が車を外したのを見ると、吉岡を叩いて誘導を外し、先頭でイン待ちの態勢に入る。金子の番手を巡る攻防はすぐに決着が付き、神山が単独で金子を追う形に。打鐘を過ぎたところで金子はほぼ全開ペースにスピードを上げて先行態勢に入った。佐藤も必死に踏んだが、ダッシュに合わせ切れず、図らずも三番手に入る形となってしまう。佐藤は最終BS過ぎにまくり追い込みを仕掛けるが伸びは今一つ。最後の直線はペースで逃げる金子と追う神山のマッチレース。金子の粘りも良くゴール前は両者の横一線となったが、1/4輪差し込んだ神山がガッツポーズ。


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