KEIRIN EXPRESS|日刊プロスポーツ新聞社
HOME
特別競輪
記念速報
コラム
お問い合わせ
リンク
プロスポーツ
赤競.NET
永久保存版オールガイド
FAX-NET赤競
HOME > 特別競輪 >第1回サマーナイトフェスティバル
特別競輪
第1回サマーナイトフェスティバル 8/5〜6
小嶋敬二 ド肝を抜く打鐘先行
 
   
 64期生ナンバー2、デビュー翌年には特別競輪に出場していた有坂。タイトルを手にする日も遠くないと言われながら、これまでの最高成績は92年ふるさとダービー函館の決勝3着。ビッグ優勝を手にするまでの道のりを、「獲れない時は獲れないから」と一言でこともなげに振り返ったが、万感迫る思いの表情は隠せなかった。
 「ケガもあったし…。今回は二日間、前が頑張ってくれた。それだけです。僕は夜行性だから、これぐらいの時間に走るのがちょうどいい。特別もこの時間にしてくれないかな(笑)」
 引き揚げた検車場で記者団に囲まれると、饒舌に勝因を語る。
 「三番手で気楽に走れたのが大きい。岡部が頑張ってくれたし、コースも空いてくれた。第一回を勝てて嬉しいね。これで家族孝行できますよ」

 2着の岡部は「ラインから優勝者が出たから納得」と語る。「後ろを引き付け過ぎたかな。最後は俺と有坂さん両方にチャンスが回るようインを空け気味に張った。他の人に内を突かれたら多分怒っていただろうけど、有坂さんには迷惑を掛けたこともあるし、この結果は素直に喜びたい」。

 後方から迫った吉岡はブロックに阻まれ失速。
 「金子が引かなかったのが誤算。併走で脚を使ってしまった。でもハコが岡部じゃなかったら行けてたな。脚があるヤツが番手を回ってるんじゃ厳しいよね…」

 一度突っ張る素振りも見せた金子は、「北が行っちゃう雰囲気もあったし、前を取って出方を見たかった。前々には踏めたけど、最後の位置取りが甘かった」。

 愛知と別線の岐阜コンビ。前を任された志智は「最終HSまでは完璧だったけど…」と肩を落とす。
 山田は「志智がいいレースをしてくれ、任せて正解。志智は内に入っていける選手だから、4コーナーで彼のコースを見てから踏まないといけない。その分、ちょっと足りなかったけど、4着まで突っ込めたのは自分なりに手応えがあった」。

レース経過
 号砲と同時に金子が飛び出し正攻法の位置につく。これを志智が追って前受けを狙うが、金子は一歩も譲らない。仕方なく下げた志智は愛知コンビの後方につけた。中団以下の並びも落ち着き、金子―山内―志智―山田―吉岡―小川―山崎―岡部―有坂の順で周回を重ねる。
 まずレースを動かしたのは吉岡だ。青板BSから上昇して金子を押さえにかかる。だが金子は引かない。打鐘手前で叩いた吉岡が誘導を退避させてペースを落とすと、さらに山崎が一気の発進で主導権を握った。吉岡はすんなり車を下げて四番手を狙うが、すかさず巻き返してきた志智が外から追い上げる形で中団を確保。内からは金子が踏み上げてきたが、外に車を持ち出した吉岡が終1コーナーからまくり出る。この間、前団では岡部が前との車間を空けながら後ろの動きを牽制していたが、吉岡が迫るのを見て番手から出る。終3コーナーでは岡部の横まで並びかけた吉岡も外を回らされて失速。ブロック気味に出た岡部はゴールを目指して必死に踏み込むが、空いたコースを有坂が一気に突いた。まさに二人の一騎打ちとなった最終局面。ハンドルの投げ合いを制した有坂がビッグ初制覇を達成した。   


HOME このページのトップへ戻る


Copyright(c) 2005 Nikkan Prosports Shinbunsya kk. All rights reserved.
当サイトに掲載された全ての文章、画像について無断転載、直接リンクを禁じます。
お問い合わせはwebmaster@nikkan-pro.co.jpまで